皆さんは2025年の大阪万博を楽しんでいるだろうか。筆者の周りでは、これから初めて行くという声もチラホラ聞こえてくる。筆者は遅めの万博デビューを果たして以来すっかりハマってしまい、毎週のように足を運んでいる。
さて、8月のお盆以降、万博の来場者数は増加する一方だ。体感的にも明らかに各パビリオンの待ち時間が増えた。もっと言えば待機列そのものに規制がかかり、並ぶことすら許されないパビリオンも散見される。執筆時点ではまだ確定数値が得られていないが、速報値ベースでは昨日の9月6日(土)は来場者数が20万人を突破したという話もある。
来場者数増が止まらない大阪万博。これからどのように対策をすれば引き続き楽しめるのか、これまでの来場者数をまとめながら考えてみたい。
万博来場者数が20万人突破!?傾向と対策
万博の来場者数を分析するにあたっては、「EXPO2025 大阪・関西万博 来場者数カウンター」を参考にした。一部速報値であり、確定値ではない日にちもあるが、大まかな傾向は掴んでいると解し、速報値の日にちはそのまま採用している。ちなみに、執筆時点においては8月31日(日)以降の数値が速報値となっている。
月別来場者数で見る万博
まずは単純に月別で推移を確認してみた。全体の来場者数の傾向としては、万博がはじまった4月が最も少なく、以降は概ね10万人を超える水準で推移していると見て取ることができる。そして、人の増加を実感した8月のお盆以降は、10万人ラインよりも15万人ラインに近いところで推移している。

ただ、これだと上記のような大まかな傾向は掴めるが線が多すぎてよく分からないので、もう少しシンプルにしてみたい。次のスライドは、各月の同日の平均をグラフにプロットしてみたものだ。

これを見ると、月末よりも月初の方が、来場者数が少ない傾向にある、、、かもしれない。「かもしれない」としたのは、同じ日であっても月によって曜日が異なるため、このグラフだけをもって示唆を記載するのはミスリードとなる可能性があるためだ。
ただ、XなどのSNSを見ていると月初、特に1日は一般サラリーマンが有給を取りづらかったりするため、万博の来場者数が少なくなる傾向にあるのではとする投稿も見られた。上のグラフからも、そのような傾向は掴みとれているように見え、あながちSNS上で飛び交っている認識も間違っていないのではないかと筆者は考える。
曜日別来場者数で見る万博
さて、正直曜日別に展開してみないと、来場者の傾向は分からないのが正直なところだ。多くの来場者は土日祝が休みだろうし、それゆえに、週末にかけての来場者数が増加する可能性が高い。というわけで、月別に曜日別の加重平均来場者数をプロットしてみることにした。その結果を示したのが次のスライドである。

読者も予想するところであると思うが、金土日の来場者数はいずれの月においても高い傾向にある。平日については、5~7月は概ね10万人程度の水準にて推移していたが、8月以降は15万人ラインに近い14万人水準で推移している。夏休みやお盆が重なる8月に一気にギアが上がった格好だ。
筆者個人の予想としては、閉幕が近づくにしたがって来場者数は増えるものの、当該傾向はあくまで土日の話であり平日は夏パス終了と共に落ち着くと見ていた。しかし実際は違っていた。まだ9月1週目ではあるが、9月1日(月)を除いては8月とほぼ同じ程度の来場者数で推移している。もはやお盆休みとか夏パスとか関係ないのだ。
今後、平日は14万人水準で推移することが想定される。これは7月までの土日水準、あるいはそれ以上の水準である。逆に言えば、7月までの土日の待機時間程度でパビリオンに入れるということだから、一定水準で万博をエンジョイするなら平日に行くのが正解ということになる。
上のスライドの右側に、8, 9月の曜日別来場者数と加重平均との比較を並べたが、これを見ても平日のギアが1段階上がっていることは明らかだ。但し、まだ月曜日は加重平均線との乖離が少ない。9月1日(=月初)が月曜日だったということも影響しているかもしれないが、どの平日が狙い目かという観点で言えば、月曜日なのかもしれない。
あくまで今回取り扱った数値は実績の話であるし、上で書いた見解も実績に基づく予測でしかない。実際にはその日になってみないと分からないのであるが、万博来場予定日で悩んでいる人はぜひ参考にして欲しい。
おわり
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