車を買い替えたいと思うようになったのがいつからだったか、明確には覚えていない。ただ、そう思ってから1年以上経つのは確かだ。きっかけは路上を颯爽と走るベージュのヤリスクロスを見かけた時だ。
高校時代に車好きの先輩といろんな車を見て以来、その先輩が卒業してからは自身のなかで車は完全に興味の対象から外れた。もちろん高校卒業と同時にドライビングスクールに入り、大学在学中に運転免許証を取得した。ただそれは、運転したかったからではなく、周りのみんながそうしていたからだ。今でこそ感覚が変わってきているかもしれないが、筆者が学生の頃は「高校卒業後に運転免許証を取得する」のが当たり前だった。
そんな筆者が久々に関心を持った車、それがヤリスクロスだった。
ヤリスクロス試乗レポ:衝撃の●●
ヤリスクロスの魅力
ヤリスクロスの試乗レポートに移る前にこの車の魅力について少し触れておきたい。筆者はエンジニアでもなんでもないため、あくまで外観など薄っぺらい内容である点はご容赦いただきたい。
筆者の心が動いたときに見たのは、Zグレードの車種だったと思う。しっかりとしたコンパクトボディに存在感のある18インチホイール(あとで調べた)が印象的だった。また、ボディ色がベージュ、ルーフがブラックのその車両はおしゃれに見えたし、宇宙人顔など表現する人もいるがそのフロントは筆者の目には力強く、魅力的に映ったのだ。
以来ヤリスクロスを見かけると目で追うようになった。ベージュも良いけどホワイトも良いな~なんて思っているうちに、乗り換えたい思いが強くなっていった。
試乗前に得られたマイナスポイント
乗り換える妄想をしながら筆者はトヨタのヤリスクロスページを閲覧し、その他サイトで同車の口コミを読み込んだ。この時点での印象は概ね良く、強いて言うならということで挙げれば後席の広さくらいのものだった。
将来子供ができてチャイルドシートを乗せる、あるいは親も同乗させるような場面になった場合、後席ドアの開閉角度とその席の狭さがストレスになるのではないかという懸念があったのだ。一方で、今乗っている軽自動車からの乗り換え、、、しかも筆者だけでなく妻も運転することを考えれば、一定のコンパクトさがあった方が普段使いには向いているとも思った。
これは乗ってみないと分かんないよなということでいったんそこで考えるのをやめた。
試乗に際しての前提
実を言うとその後、筆者は「SUV」あるいは「コンパクトSUV」という括りで車を探し始めた。そこで浮上したのがホンダヴェゼル、トヨタRAV4あたりの車種だ(見た目の好みで選んだ)。他にも候補はいくつかあったが、ホンダとトヨタのディーラーに足を運ぶことに決め、以下の観点で初期的に順位付けをした。
- 室内空間が広いこと
- 運転しやすいこと(取り回しが良い)
- 価格が500万円以内くらいであること
試乗前の情報をもとに順位付けをすると、首位からヴェゼル、RAV4、ヤリスクロスとなった。正直RAV4は車体が大きいので、乗ってみないとどう評価して良いか分からないというのが正直なところ。RAV4が大きすぎるとなれば、トヨタの中ではヤリスクロスが第一候補の位置づけだった。カローラクロスを外しているのは、単純に筆者の好みではなかったからだ。
さて、3車種中では最下位でありつつも、運転のしやすさによっては首位に繰り上がっても不思議ではない位置づけのヤリスクロス。試乗の感想に入っていきたいところだが、大事なことなので触れておきたい前提がもう一つ。
試乗当日、筆者夫婦はトヨタディーラーに行く前にホンダディーラーを訪れている。ヴェゼルの試乗はできなかったものの、内装なんかはチェックしたというステータス。つまるところ、車探しを始めて初の試乗がヤリスクロス or RAV4となった。そしてトヨタディーラーの担当者からは「まずヤリスクロスに乗りましょうか」というお言葉。すなわち、ヤリスクロスが初試乗車となった。
ヤリスクロス試乗の感想
さて、前置きが長くなったが本題に入ろう。試乗させてもらったのは、ヤリスクロスZ(ハイブリッド車 1.5L・2WD)だ。準備するので好きに見てて良いですよと言われ、先に室内空間をさらっと見せてもらった。
最初に持った感想としてはスペシャル感はないなというもの。大衆車ということは分かっているが、ホンダでヴェゼルを見せてもらった時はけっこう感動したのだ。ヤリスクロスに関して言えば、そういうのはなかった。そしてやはり後席は狭い。今乗っている軽自動車と変わらないか、それより狭いのではと感じた。この時点で既にヴェゼルに軍配があがっている。とはいえ、最初から想定できたことではあるし、比較のためにも試乗はさせてもらわねばということで運転席に乗り込んだ。
エンジンを始動しての感想は「とても静か」だ。最近の車はすごいなと思いながらアクセルを踏みスタート。ディーラーの敷地から一般道に出るため、一時ブレーキを踏む。
「!?」
ここで「えっ?」となった。気のせいかと思い、一般道に出て走り始める。信号待ちのためブレーキを踏むとまたしても「!?」。
自分で言うのもなんだが、ブレーキはとても丁寧に踏むほうだと思う。いかに滑らかに車を止めるか、を意識して運転しているからだ。そんな筆者が滑らかに車を止めれないのだ。ブレーキを踏みこんでいくとどこかの時点で「ガクッ」と突然ブレーキがかかるのだ。試乗コースは5kmないくらいだったが、ブレーキ制御に意識がいってしまい、例えば車両感覚が掴みやすいとか加速感が良いとかそんな感想は1ミリも湧いてこなかった。短い距離を走っての感想はただただだ「疲れた」であった。
特に何も言わずに妻に運転を交代する。試乗が終わってRAV4が用意されるのを待っている間、妻に感想を聞いたところ「これはない。運転下手になったかと思った」だった。
さいごに
後で調べて知ったのだが、ヤリスクロスの不快なブレーキはいわゆる「カックンブレーキ」というものだそう。詳しい機構は分からないが、ハイブリッド車で起きる現象らしく、もしかするとガソリン車だと普通の乗り味だったかもしれない。
試乗せずに車を買う人はあまりいないと思うが、必ず試乗することをオススメする。この記事が、ヤリスクロスのハイブリッド車に興味がある人の参考になれば幸いだ。

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